1,サイズによって違うベッドの構造を知る
クイーンサイズのベッドはカップルや親子でもゆったりと眠ることができるサイズとなっているのが特徴です。
縦幅は同じですが、横幅が160センチとなっており、その横幅だけから見ると1人で眠るのは充分すぎるスペースを持っていると考えられるものです。
通常のサイズのベッドでは寝相が悪くて落ち着かないと言う人や、子供などと安心して眠りたいと言う人にとって非常に最適なものとなっているのが特徴です。
ベッドには様々なサイズがあり、最も小さなものでは横幅120センチのセミシングルから始まり、最も大きなものではキングサイズがありますが、自宅で使用する上で使いやすいのはシングルサイズやセミダブル、及びダブルあたりが定番です。
2,2人の使用で選びたい
クイーンサイズは2人で眠るには最適ですが、1人で使用する場合には広すぎると言うイメージがあるほか、実はあまり知られていない欠点もあるので注意をしなければなりません。
1つはその大きさです。
横幅が160センチもあるため、通常の住宅の場合には搬入が難しいと言う問題が生じます。
一般的に分解して設置場所で組み立てる仕組みとなっていることが多いため、本体に関してはあまり意識が及ばないことも多いのですが、ここで注意しなければいけないのはマットレスの大きさです。
マットレスはベッドの幅に合わせて作られていることが多いので、クイーンサイズの場合には横幅160センチと言うことになりますが、これでは通常のドア等の入り口はおろか、大きめの窓からでも搬入が非常に難しいことになってしまいます。
実際にはこのサイズのマットレスは二分割となっていることが多く、すなわち横幅が80センチのものが2つ用意されていることが多いのが実態です。
そのため、1人で眠る際には中央の継ぎ目が当たることになり、非常に不便なものとなってしまいます。
これが、2人用と言われている所以でもあります。
3,ひとり用で選ぶなら
1人でゆったりと眠りたいと言う場合には、セミダブルやダブルを選ぶことが一般的ですが、実はセミダブルはそれほどゆったりと眠ることができないサイズである事はあまり知られていません。
セミダブルの横幅は120センチとなっており、通常のシングルが100センチなのに対して左右に10センチずつの余裕があります。
シングルでは寝相が悪く寝返りを打つことができないと感じている人でも、セミダブルであれば比較的寝返りが打ちやすいのですが、それでも窮屈と感じる人も少なくありません。
ダブルは横幅が140センチとなっており、その名前から2人用と考えている人も多い傾向がありますが、実際には2人で眠るには非常に狭く感じるサイズでもあるのです。
一人当たりのスペースが70センチしかなく、しかも隣の人が寝返りを打ってしまうと必ずぶつかってしまうことから、その名前とは異なり2人用ではないと理解した方が良いものです。
4,現実的に自宅で使用できるサイズは?
クイーンサイズは一般的に2人用と考えられるもので、逆に1人で使用するとなかなか熟睡できないと言う特殊な要素を持っています。
マットレスが2分割されている理由は、搬入の都合と言う面もありますが、もう1つはそれぞれの影響をお互いに受けないように考えられているためです。
マットレスが分割されることで、その振動が相互に伝わりにくく、熟睡をすることができると考えられ、安心して眠ることにつながります。
クイーンサイズは一般家庭で設置できる最も大きなサイズと言われています。
これよりも大きなサイズにキングサイズがありますが、これの場合には横幅が180センチと非常に大きく、形状もほぼ正方形に近くなってしまうため、部屋のほとんどを占有してしまうことになります。
ホテルのスイートルームなどにはこのサイズが使用されていることが多く、非常にゆったりとくつろぐことができますが、実際には90センチのタイプが2つ連結される構造となっている場合が多く、マットレスもそれぞれ分割されているために中央に眠るとその段差が気になってしまうことも少なくありません。
そのためこのサイズも2人用と考える方が妥当で、しかも非常にそのサイズが大きいために、その取り扱いが難しいものとなっているのが実態です。
5,まとめ
これらの様々なサイズのベッドの中で、クイーンサイズは2人用では非常に実用的なものとなっているのが特徴です。
2人で眠る場合には親近感を感じながらお互いの動きを束縛しない適度な距離感を保つことができるものが適しており、この距離感が最も適していると考えられるものです。
これ以上の小さなサイズの場合には熟睡をすることができない可能性があり、またマットレスが1枚であるために違いの振動が伝わることがデメリットになる場合も少なくありません。
ベッドを選ぶ際には細かなところまで注意をすることが必要となりますが、このような点に配慮をされているものを選ぶことが重要となります。
そのため、サイズによる特徴や実際の寝心地などを知識として知っておくと非常に便利です。
最終更新日 2025年4月25日