玄米より食べやすく栄養豊富な発芽玄米は自分でも作れる

健康ブームが到来してから、白米より玄米の方が健康と美容に良いことが有名になりました。

しかし、玄米は硬さが残っているので味的には白米の方がおいしいですよね。

玄米は昔の人が食べていたなんてイメージもありますが、いくら健康と美容に良いといっても白米がある現代では玄米を食べ続けることは難しいと感じてしまいます。

味や食感ではあまり人気のない玄米ですが、そんな玄米を食べやすくした発芽玄米というものも存在します。

テレビや雑誌などで見聞きしたことがあると思いますが、玄米と発芽玄米の違いは発芽しいるだけと思われがちです。

違いは発芽しているかしていないかだけではなく、食感・味・栄養価も違います。

食感は玄米よりも柔らかくて、味は甘めです。

白米と比べたら硬さはありますが、玄米と比べると食べやすいので玄米は苦手な人でも食べられます。

甘味が増す理由は、発芽という現象で活性化した酵素により、胚乳に溜め込まれているタンパク質とデンプンが分解されることにあります。

お米は甘味が増す=旨味が増すので、玄米より発芽玄米の方が好まれます。

栄養価については発芽していない玄米でも白米に含まれていないビタミンBとミネラルが豊富ですが、発芽することにより更に栄養価がアップすることが明らかになっているので、栄養的にも発芽玄米の方が良いということになります。

また、玄米は消化しにくく栄養吸収の問題や胃腸への負担があるともいわれているので、玄米よりも消化吸収しやすい発芽玄米を摂取した方が胃の不快感起きる可能性が少ないかもしれません。

とろろ飯の飲食店では、とろろの下に敷くごはんを玄米にしているところもあります。

とても健康的な組み合わせですが、玄米などの硬めなごはんはとろろなど滑りが良くなる食品と一緒に食べると食べやすいです。

しかし、栄養吸収のことを考えると発芽して少し柔らかくなった玄米の方がオススメです。

玄米でも少なからず吸収はされますが、せっかく食べたのに吸収がちゃんとされていないというのは不服な感情を抱かせるので、始めから玄米より吸収率が高い発芽した玄米を選ぶ方が無難だと思います。

玄米が家にあるという場合は、自力で発芽させてみましょう。

今は便利な世の中なので発芽した状態で販売されている商品もありますが、玄米が手元にあるなら発芽させてやりましょう。

発芽方法はとても簡単で、玄米を水に浸けるだけです。

数日の間水に浸けて置いておくので、玄米と水を入れる容器は蓋付きのものがベストです。

使い切って捨てる予定だったコーヒーの瓶や、ジャムの空き瓶などが役立ちます。

発芽させる玄米の量は、目安としては日頃炊く量の1割です。

基本的には白米に混ぜてから炊いていただくので、1割くらいがちょうど良いのです。

食べ慣れてる場合はもう少し多めに発芽させても良いですし、むしろ好きだから白米には混ぜない場合はもっと多くの発芽を行っても良いと思います。

発芽までの期間は、夏季は半日から1日くらいで冬季は2日から3日くらいです。

玄米を水に浸けてすぐは外からでも中を確認できますが、発芽してくると水が濁るので玄米を確認できなくなります。

発芽してるのかしてないのか分からないと焦らずに、夏季と冬季の温度を考えた上で濁ってきた頃に中を確認します。

発芽すると、お米に小さな突起が見えます。

お米自体が小さいので、視力が低い人は見えにくいかもしれません。

虫めがねがあれば便利ですが、手に乗っけて近付いてみれば見えるので大丈夫です。

自力で発芽する時には、いくつか注意したいことがあります。

お米をとぐ時に、たまに浮いてくるお米がいると思います。

自力で玄米を発芽する際も浮いてくるお米がいる時がありますが、これは放置してはいけない存在です。

浮いたままにして置いておくとカビが発生するので、見つけたら必ずつついて沈めてあげてください。

置き時間は経ち過ぎると、発酵するのでお酒になります。

お酒になると独特な臭いを放つようになるので、日本酒が苦手な人は要注意です。

腐るまで至っていないなら、食べることはできます。

臭いはとてもよく洗うことで、多少とれます。

腐っているかの見極めは見た感じ難しいものですが、臭いで明確に分かります。

日本酒のような臭いを過ぎると明らかに腐ってるであろう悪臭になるので、その時は食べないで捨ててください。

発酵や腐るといった現象は、置き時間だけでなく温度で急速に進むことがあります。

温度が高いと発酵が早くなるので、夏場はちゃんと管理してないと危険です。

夏季でもクーラーを一日中使用している場合は半日から1日より遅く発芽し、冬季でも暖房を一日中使用している場合は2日から3日より早く発芽する可能性があります。

自力で発芽させる場合は、とにかく観察と日付管理が大切です。

管理とかめんどくさい人は、発芽専用釜をチェックです。

3万円と割と高値ですが、安定した失敗のない発芽が行えます。

現代では発芽玄米として販売されている商品を購入して、食事に取り入れている人がほとんどですが、自力で発芽も楽しいですよ。

 

※参考になる記事
自宅で玄米から発芽玄米を作るには専用の炊飯器を使おう

最終更新日 2025年4月25日


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